最近、ふとしたことでダニング・クルーガー効果というものを知って、面白かったので紹介です。
これはパイロット自信曲線と呼ばれるらしいのですが、ダニング・クルーガー効果で調べるとよくセットで出てくる図です。
ダニング・クルーガー効果とは、デイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーによって発見された認知バイアスで、上記の図の3つの状態で、特に
①「能力は無いが自信がある」ように経験が浅い段階だけれど自信に溢れてる状態のことを言うようです。
確かに物事は始めた時は何でもできるような気になりがちですよね。また、新入社員とかで自信満々の人が居たりしますが、まさしくその状態です。
それが経験を積んでいくことで、自分の能力を知り、一度自信を喪失して、
②「能力は向上したが自信はまだない」状態になります。
その後経験を積み、能力も向上して本当の自信がある状態の
③「能力も自信もある状態」となります。
ただ、①の状態は悪いわけではなく、新しいことに挑戦するときは根拠はなくともある程度自信があったり、好奇心が強い状態ではないとできないので、人間って上手く出来てるなぁと面白く思ったのです。
その後③の状態になるまでには時間はかかるかもしれませんが、そもそも新しいことを始めないと①の状態になりませんしね。
で、面白い中で特に興味を持ったのは②の状態です。
知識がついて、自分の能力を知り自信が無くなっているというのもあるとは思うのですが、知識・経験が増えて能力も向上しても、逆に知識が増えたが故に、選択肢が多く迷っている状態にも思います。
これは、自分が資格試験の勉強をしてる時も同じような状態になることがあります。
勉強を進めて問題を解いていると、最初のうちは視点が自分固有の視点で、ある程度業務に沿った内容での回答しかしません。
ITストラテジストやシステム監査は業務では行いませんが、それでも首尾一貫した回答になるので、それなりに解けてる気になるのです。
ですが、不思議なことに勉強して、システム監査の視点とかの知識が入ってくると、知識が増えたはずなのに回答に迷いが生じて自分の回答に納得いかなくなる時期がきます。
なので以前解けていたつもりの問題でも回答できなくなってきたりします。
これは②の状態に似てるなぁと思います。その後も勉強を続けていると、少なくとも午後Iにまでに関してはそこそこ点数取れているようなので、③に近い状態になっていくのでしょう。(午後IIで落ちているので、午後IIに関しては①や②の状態なのかなぁ…)
これをスランプの一つの状態なのかな、と思いますが、実際に勉強なり何かを進めている人は、感じることがあるのではないでしょうか?
そういう人は、今は②の状態なだけで、いずれ③の状態になると信じて勉強を続けていくと、本当の意味で知識が身につくのかな、と思います。
とりあえず、秋のシステム監査についても③に慣れるよう頑張りたいです。