IT系資格取得と将棋のブログ

資格をいくつか取得しているSEの日記です。資格試験と趣味について書いていきます。

将棋の勉強方法について②(最初の勉強法 実践について。駒落ちのススメ)

 

昨日に続いて将棋の勉強法について。

将棋は最初の頃は、特に終盤までが長く感じる人が多いと思います。

序盤や中盤の駆け引きが難しいというのもありますし、駒が多すぎてやることがはっきりしないからです。

 

ちなみに、自分は終盤力を落さないようにこの本を毎日少しでも読み返すようにしています。個人的には名著だと思う。

 

 それで、初心者が道場とか言った場合は、駒落ちでも良いので実戦をこなすべきだと思います。

おそらく将棋教室に通う人たちは駒落ちで先生等と指していると思います。

 

駒落ちの指し方が分からないとか言って、駒落ちを嫌う人が意外と多いのですが、予想以上に勉強になると思います。

それぞれの駒落ちにはテーマがあって、それが分かってくれば勝ちやすくもなりますし、目的意識も明確になるので、自分の知ってる範囲で。

 

①八枚落ち~4枚落ち

 上手は飛車角をはじめ、端も手薄です。これらの大きな駒落ちの手合いは、飛車角を上手く使って攻め切ることがテーマです。

 ただ、4枚落ち位になると意外に勝ちにくいので、より丁寧な攻めが必要になります。無条件で竜や馬を作れなくなりますしね。

 ここでは、攻めの勉強になるので、積極的に攻めるべきだと思います。

好きに指すのも構わないのですが、囲いに手数をかけすぎたりしていると、上手が十分な体勢を組むので逆に上手も力を出せて勝ちにくくなるイメージがあります。

 

②二枚落ち

 いわゆる飛車角落ちですね。

これは、プロの指導対局で、二枚落ちで勝ち切れたら初段くらいあるという目安とされています。あくまで指導対局なので、実際に勝ちに来られたら勝ち切るのは大変ですが…。

 ここでは、銀多伝とか、二歩突きっ切りとか、優秀な定跡もあるので一度は並べておけと言われます。

 上手も充分な防御力があるので、この辺から攻防のバランスが重要になってきますが、まだ上手の攻めの駒が少ないので、基本的にはテーマは攻めて勝ち切る練習になりますが、端も香車が居て簡単には破れないので、丁寧な攻めが要求されます。

 また、自陣手つかずだと飛車角を切って攻めた時に逆転されやすいので、守りに少し手数を駆け出すのもここら辺からです。

 ただ、あまりに手数をかけると、上手も充分な駒組されるので、そのバランスを考える感じですね。

 

③飛車香落ち、飛車落ち、角落ち

 ここら辺になってくると、飛車香落ちの端以外は明確な弱点はありませんし、攻防のバランスも平手に近くなってきます。

 飛車落ちまではまだいつもより攻めに手数を多く回して、攻め切る練習のイメージが有りますが、角落ちで互角の相手だと、平手でも時々負けるイメージが有ります。

テーマとしては平手に近い感覚で、攻防のバランスを見ながら攻め切る感じになります。

 

④香落ち

 もう平手に近い感じではあります。ただ、隙を上手くつかないと、香車を拾えない+先手を渡す分、上手に有利になる場合もあるので注意。

 基本的には端が薄いので、その隙をつくのがテーマですが、平手と同じ指し方で問題ないと思います。

 

香落ち以外は、定跡があまり整備されていないというのが自分の認識です。(二枚落ちと飛車落ちは例外で、優秀な定跡が整備されています)

なので、中盤以降は力将棋になりやすく、上手の手を体験できるので、勝っても負けても意外と勉強になると思います。

 

はじめる人は、駒落ちは意外と勉強になるし面白いので、嫌がらずにやってみると良いと思います。